want は「ほしい」「~したい」だけじゃない!
ネイティブは want をこんな風に使ってる?
■ はじめに
中学英語で「want」は「ほしい」「〜したい」と習いましたよね?
でもネイティブの会話では、もっと深くて、もっと感情のこもった使い方がされているんです。
今回の記事では、単なる「ほしい」では終わらない、「want」という動詞が本質的に持っている意味と感情を、具体例を通じて解き明かしていきます。
🔹 want の本質的な意味とは?
want のコアにあるのは、「欠けているものを満たしたい」という欲求・願望です。
つまり、「自分の中に“足りない”ものがある → だからそれを求めている」という感覚。
これが、単に「〜したい」や「〜がほしい」だけでは語り切れない want の本質です。
たとえば:
I want a dog.
→ 「犬がほしい」=今の自分には“犬”という存在が足りない。
I want to go home.
→ 「家に帰りたい」=今の自分の状態が“快適ではない”=それを改善したい。
She wants him to call.
→ 彼に電話してほしい=“連絡が来ない”という現状に満たされていない。
どれも、共通して「現状に満たされていない=だから求める」という構造になっています。
🔸 「不足」から生まれる感情動詞、それが want
だからこそ want は強くて感情的な動詞なんです。
- 自分の“今”に不満がある
- “もっとこうなってほしい”という希望がある
- “手に入れたい”“変えたい”という思いがある
この動詞は、実はとてもパーソナルで、感情に近い表現なんです。
🔹 want の使い方(基本と応用)
① want + 名詞
I want a new phone.
→ ものが欲しい
I want some time.
→ 時間がほしい(=足りてない)
② want to + 動詞
I want to sleep.
→ 眠ることがしたい(=今眠れていない)
I want to know the truth.
→ 真実を知りたい(=今わからない不安がある)
③ want 人 to + 動詞
I want you to help me.
→ あなたに手伝ってほしい(=1人じゃ無理、助けてほしい)
She wants her son to study.
→ 息子に勉強してほしい(=今してない=満たされていない)
👉 相手に“足りていない行動”を求めるときに使われます。
④ want to be + 過去分詞(=受け身の形)
This room wants to be cleaned.
→ この部屋は掃除されることを“求めている”
→ 実際は、「誰かが掃除しなきゃいけない」ことを遠回しに伝える表現
👉 ここにも「状態が満たされていない」→「必要だ・してほしい」というニュアンスが出ています。
🔹 よくある誤解:「want to」は万能じゃない!
✅ want は、強い「感情動詞」なので、言いすぎるとぶっきらぼう・命令調に聞こえることも。
たとえば:
“I want a drink.”
→ カフェで言うと、「飲み物ちょうだいよ!」みたいな印象に…
“I want you to clean this.”
→ 部下にこう言ったらちょっと圧が強すぎるかも?
👉 そういう時には、would like to や could you、feel like などの柔らかい表現を使うのがネイティブの自然なバランス感覚です。
(※この「want の丁寧さ」については、次回 Part 2 で深掘りします!)
🔚 まとめ:want は「満たされない気持ち」から始まる
want とは、「今、足りない」「今、してない」「今、ない」――
そんな現状に対する**“心の欠け”を埋めたいという気持ち**から生まれる動詞です。
だからこそ、言葉としてはシンプルでも、感情が強く表れる。
それがネイティブが “I want…” を使うときの感覚なんです。
次回は、そんな「want」をどう大人の表現へと変えていくか?
英語の“丁寧さのレイヤー”をテーマに、「want を卒業する英語」についてご紹介します。




